前置胎盤

胎盤は通常は子宮底の高い位置についていますが、胎盤が何らかの理由で低い位置につき、子宮口をふさぐことがあり、このような状態を「前置胎盤」といいます。
前置胎盤は経腟超音波検査で胎盤の位置を確認して診断しますが、妊娠の早い時期に胎盤が子宮口近くに位置することは珍しくありません。子宮が大きくなるにつれて胎盤は上の方向に引っ張られていくので、ほとんどの場合は正常な位置になります。
はっきりと前置胎盤が診断できるのは妊娠27~28週以降です。前置胎盤と診断されたら、医師の指示を守り、おなかが張ったら安静を心がけます。胎盤と子宮壁のズレが生じて、痛みがなくとも突然大出血を起こすことがあります。大出血すると、母子ともに危険な状態になるため、出血の可能性があるときは入院して経過を見守ります。
入院後は、子宮収縮抑制薬を使って安静を保ちます。最近では帝王切開の手術に備えて自己血貯血(副作用の出ない自分の血液をあらかじめ貯蔵)をしておくのが一般的です。前置胎盤のときは出血の有無にかかわらず、妊娠37週ごろに帝王切開をします。また、胎盤の一部が子宮口にはかからず、低い位置にある場合(低置胎盤)は経腟分娩できる可能性もありますが、それ以外は前置胎盤と診断されたら、帝王切開になります。

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